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2018年12月期決算について

 住友ゴム工業(株)の2018年12月期(2018年1月1日~12月31日)における連結業績(IFRS)は、売上収益は894,243百万円(前期比1.9%増)、事業利益は60,681百万円(前期比9.4%減)、営業利益は57,155百万円(前期比15.3%減)となり、税金費用を計上した後の最終的な親会社の所有者に帰属する当期利益は36,246百万円(前期比22.8%減)となりました。

 主力のタイヤ事業では、国内新車用タイヤは自動車生産台数が前期並みで推移しましたが、低燃費タイヤを中心とする高付加価値商品の拡販により販売数量が増加したため、売上収益は前期を上回りました。国内市販用タイヤは、ダンロップブランドでは耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を向上させた乗用車用低燃費タイヤ「エナセーブEC204」を発売したほか、「LE MANS Ⅴ」などの高付加価値商品の拡販を推進しました。ファルケンブランドでは高い高速操縦安定性能と優れたウエット性能を実現した、乗用車用の新世代フラッグシップタイヤ「AZENIS FK510」シリーズを発売するなど拡販を進めました。これらの結果、売上収益は前期を上回りました。海外新車用タイヤは、欧州、北米のほか、新興国でも納入を拡大し、売上収益は前期を上回りました。海外市販用タイヤは欧州は好調に推移しましたが、中国での景気の減速、中近東での政情不安に伴う消費の低迷等により販売数量は減少し、売上収益は前期を下回りました。以上の結果、タイヤ事業の売上収益は768,012百万円(前期比1.5%増)、事業利益は51,187百万円(前期比12.3%減)となりました。

 スポーツ事業では、国内ゴルフ用品市場では2017年12月に発売したゴルフクラブ「ゼクシオ テン」の販売が引き続き好調に推移したことに加え、2018年9月には新たにゴルフクラブNEW「スリクソン Zシリーズ」及び「クリーブランド RTX 4ウエッジ」を発売しましたが、市況が前年割れとなったほか、競争激化の影響などもあり国内ゴルフ用品全体の売上収益は前期を下回りました。海外ゴルフ用品市場では、同じく「ゼクシオ テン」が前モデルを上回り好調に推移するなか、スリクソン、クリーブランドゴルフの各ブランドにおいても新製品を発売し積極的に拡販に努めた結果、売上収益は前期を上回りました。テニス用品市場では、国内の売上収益は市況の影響もあり前期を下回りましたが、2017年4月に買収したダンロップブランドの海外でのテニス事業が欧州、北米を中心として増収に大きく寄与しました。ウェルネス事業では「ダンロップスポーツクラブ」や「ジムスタイル」の新規出店に加え、既存店の会員数も堅調に推移したため、売上収益は前期を上回りました。そのほかライセンス事業も引き続き増収に寄与し、スポーツ事業の売上収益は84,477百万円(前期比3.4%増)、事業利益は5,489百万円(前期比25.5%増)となりました。

 産業品他事業では、制振事業では住宅用制震ユニット「ミライエ」の販売が好調に推移し、OA機器用精密ゴム部品では主要OA機器メーカーのプリンター・コピー機生産増加により、売上収益は前期を上回りました。医療用精密ゴム部品については、国内、海外ともに順調に推移しました。インフラ系商材においては、2018年1月に国内テニスコート設計・施工会社「スポーツサーフェス(株)」を取得したことにより、売上収益は前期を上回りました。以上の結果、産業品他事業の売上収益は前期を上回りましたが、為替の影響に加えて、医療用精密ゴム部品のスロベニア新工場建設に伴う初期投資もあり、事業利益は減益となりました。以上の結果、産業品他事業の売上収益は41,754百万円(前期比5.6%増)、事業利益は4,013百万円(前期比5.1%減)となりました。

 なお2019年12月期の連結業績は、売上収益は920,000百万円(前期比2.9%増)、事業利益は56,000百万円(前期比7.7%減)、営業利益は54,000百万円(前期比5.5%減)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は34,000百万円(前期比6.2%減)を見込んでいます。
(注)連結業績にはセグメント間取引消去等が含まれております。

【決算短信/説明会資料】
http://www.srigroup.co.jp/ir/library/financial-report/2019.html