2016年11月28日 |
~小学生へのテニス講義や、中学生の職場体験も受け入れ~ 「2016ダンロップ スリクソン ワールドチャレンジ」開催レポート
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ダンロップスポーツ(株)は、(株)ダンロップスポーツマーケティング及び愛知県テニス協会との主催で、「2016ダンロップ スリクソン ワールドチャレンジ」を11月14日(月)から11月20日(日)まで、「スカイホール豊田」(愛知県豊田市)にて開催しました。今年で9回目を迎えた本大会は、日本人の活躍や愛知県近辺で本イベントが定着してきたことから、観客動員数が7,991名となりました。(昨年比95%:昨年は開催中に祝日が含まれています。) |
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男子シングルスでは、ジェームス・ダックワース選手(オーストラリア)が、伊藤竜馬選手(北日本物産)を下し、今大会3度目の出場で初優勝を果たしました。伊藤選手は、7月に肘の手術を行いランキングを落としていましたが、相性の良いこの大会でここまで勝ち残ることができて満足していると話していました。
女子シングルスは10代対決となりました。アリーナ・サバレンカ選手(ベラルーシ)が、リゼッテ・カブレラ選手(オーストラリア)を下し、今季ITF大会2勝目を挙げました。両選手とも大会後のランキングで自己最高ランキングを更新しています。今後グランドスラムやWTAツアーで、さらなる活躍が期待されます。
今大会は、男子シングルス主催者推薦で出場した19歳の高橋悠介選手(フリー)がATPチャレンジャーツアー大会本戦初出場にも関わらず、韓国で期待されているヒョン・チャン選手を破る活躍をみせ、ベスト8進出を果たし話題となりました。また、女子シングルスでは8強中5名が10代ということで、若手の活躍が目立つ大会となりました。当社は今後も本大会を通じて、日本人選手には世界の舞台へのチャンスを提供し、ギャラリーの皆様にはテニスの魅力を伝えて参ります。来年の第10回記念大会に向けて、今まで以上にさまざまなイベントを企画しさらに大会を盛り上げていきたいと思います。 |
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■鈴木貴男選手のテニス講義に近隣小学生を招待 |
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予選前日の11月11日には、会場近くの元城小学校4年生の児童を招き、鈴木貴男選手によるテニス講義を行いました。テニス普及のために「テニスとは?」「大会の運営とは?」「テニス選手とは?」など貴重な講義を約1時間行いました。その後、生徒たちは選手が練習する様子を見学し、そのボールスピードに圧倒され、終始呆気にとられている様子が印象的でした。 |
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選手の練習を見学中の元城小学校4年生の生徒たち。 普段一般の方は入れない場所で見学をすることができました。 | | 最後に鈴木貴男選手と記念撮影 |
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■中学生の職場体験を受け入れ、メディアルーム体験も |
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大会期間中、静岡聖光学院中学校のテニス部生徒3名の職場体験を2日間受け入れました。同大会での中学生の職場体験受け入れは、今回が初めてとなります。サイン会時の補助(色紙などの販売、プロとの記念撮影補助、お客様の誘導)、「スリーショットテニス」の運営手伝い(大会内でのイベントの1つで「的入れゲーム」)、大会メディアルームでの記者体験及び会見内容の書き取りを体験していただきました。特に大会メディアルームでは、実際の記者の方がいる中で、事前に選手の下調べをしたり、質問の内容を考えたりと、普通では体験できないことを学ぶことができたと思います。記者の方にもさまざまなレクチャーをしていただき、有意義な時間になりました。 |
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西岡選手の記者会見でメモを取る生徒たち。 実際に西岡選手にいくつか質問をすることもできました。 | | サイン会の運営補助をする生徒たち 手前:お客様とプロの撮影係 奥:お客様の誘導係 |
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■試合結果 |
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<男子シングルス決勝戦> |
ジェームス・ダックワース(オーストラリア)[2] 7-5、4-6、6-1 伊藤竜馬(北日本物産)[7] |
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男子シングルス決勝戦では、本大会3度目の優勝を目指す伊藤竜馬選手が、手術後の復帰戦で初めて決勝に進出しました。
ダックワース選手は本大会3度目の出場で初優勝を飾りました。今後の目標を聞かれると、「今回の優勝で104位にランクアップするが、また100位以内に戻りたい。自己ベストの82位を更新して、今後はオーストラリアのデビスカップ代表選手としても戦いたい。」と話していました。 伊藤選手は、「手術から復帰して5大会はうまくいかないことが多かった。兵庫ノアチャレンジャーから少しずつプレーもよくなってきて、相性の良いこの大会で決勝まで勝ち残れたことを大変満足している。」と話していました。 | | |
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左 | : | 優勝 | ジェームス・ダックワース選手 |
右 | : | 準優勝 | 伊藤竜馬選手 |
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<女子シングルス決勝戦> |
アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)[2] 6-2、6-4 リゼッテ・カブレラ(オーストラリア) |
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女子シングルス決勝戦は、18歳の若手対決となりました。第2シードのサバレンカ選手が、勢いあるプレーと気合いで終始ゲームを支配し、今大会初出場で初優勝を飾りました。「とにかく1ポイント1本とコートに入れることだけを考えてプレーをした。」と話すサバレンカ選手。来年の目標を聞かれると、「私はまだ若いから、今年より来年、来年より再来年いいテニスをしたいのが目標。」と常に上を目指したいという10代らしいコメントをしていました。 両選手とも今大会の活躍で自己最高ランキングを更新(サバレンカ選手135位、リゼッテ選手214位、2016年11月21日現在)。今後の活躍が期待されます。 | | |
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左 | : | 優勝 | アリーナ・サバレンカ選手 |
右 | : | 準優勝 | リゼッテ・カブレラ選手 |
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<男子ダブルス決勝戦> |
ジョン パトリック・スミス/マット・リード(共にオーストラリア)[1] 6-2、7-6(3)ジーバン・ネデュンチェジアン(インド)/クリストファー・ランカット(インドネシア)[3] |
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男子ダブルスでは、本大会の前週に行われた「兵庫ノアチャレンジャー」(大会開催地:兵庫県三木市)で優勝したマット・リード選手が2週連続の優勝、本大会2連覇を果たしました。スミス/リード組は、近藤大生選手の現役最後の対戦相手となりました。 | | |
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左 | : | 優勝 | リード(右)/スミス(左)組 |
右 | : | 準優勝 | ネデュンチェジアン(右)・ランカット(左) |
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<女子ダブルス決勝戦> |
大前綾希子(島津製作所)/セニア・リキーナ(ロシア)[2] 6(4)-7、6-2、10-5 奥野彩加(Club MASA)/藤原里華(北日本物産)[3] |
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女子ダブルスでは、大前選手が本大会2連覇を果たしました。リキーナ選手は、第1回大会でシングルス決勝に進出して以来の決勝戦となり「大好きなこの大会で、初めて優勝することができて本当に嬉しい。」と話しました。 | | |
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左 | : | 優勝 | 大前(右)/リキーナ(左)組 |
右 | : | 準優勝 | 奥野(右)/藤原(左)組 |
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■イベントの模様 |
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会場では、トーナメントの他にギャラリーサービスとして、選手のサイン会や決勝進出者によるサインボールの観客席への打ち込み、キッズテニス、的入れゲーム「スリーショットテニス」、大会公式Facebookを利用してのプレゼント企画、鈴木貴男選手によるトークショー(近藤大生選手、高橋悠介選手も参加)、プロ選手が直接指導するテニスクリニック(限定100名)を開催しました。テニスクリニックでは、鈴木貴男選手(Team REC)、近藤大生選手(エキスパートパワーシズオカ)、セニア・リキーナ選手(ロシア)、リキーナ選手のコーチの全4名が指導にあたりました。子供も大人も積極的に選手へ質問したり話しかけたりと、参加者にとっては選手との貴重な時間となりました。 また、本大会を最後に現役引退する、開催地愛知県が地元の近藤大生選手の引退セレモニーを11月19日(土)に開催しました。近藤選手は、「今後指導者の道へ進み、日本人を日本人の手で育て、第2の錦織選手を生み出し、自分が果たせなかった夢を実現してもらいたい。」と語りました。 |
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【鈴木貴男選手トークショー】 | | 【スリーショットテニス】 |
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11月19日、20日の2日間開催(両日とも40分ほど)。トークショーのテーマは決まっていなく、最近のテニス事情やサーブのワンポイントレッスンなど、お客様の質問に答えながらのトークショーとなりました。 | | 毎日1~2回開催した、スリーショットテニス。 成功するとお菓子などをもらえることから特に子供に人気のイベントとなりました。 |
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【キッズテニス】 |
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毎日1回開催のキッズテニス。 最終日は、鈴木選手と近藤選手が飛び入りで参加し、子供たちも終始笑顔でした。 |
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【サイン会】 |
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男子シングルス優勝のダックワース選手のサイン会の様子。サイン会前には毎回セルフィーでお客様と写真撮影を実施。 大会期間中毎日サイン会を実施するのが今大会の醍醐味。毎日多くのお客様が駆けつけました。 |
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【近藤大生選手の引退セレモニー】 |
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現役最後の試合でダブルスを組んだ憧れの先輩である、鈴木貴男選手より花束の贈呈を行いました。 最後はサプライズで胴上げを行い、近藤選手にとって最高の1日となりました。 |
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【テニスクリニック】 |
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毎年100名限定の大人気イベント、プロたちから直々に教えてもらえる贅沢なテニスクリニックです。 リキーナ選手も、ジェスチャーを交えながら、真剣にお客様にレクチャーをしていました。 |
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■「2016ダンロップ スリクソン ワールドチャレンジ」開催概要 |
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主催 | : | ダンロップスポーツ(株)/(株)ダンロップスポーツマーケティング/愛知県テニス協会 |
共催 | : | 豊田市テニス協会 |
公認 | : | ITF(国際テニス連盟)/ATP(男子プロテニス協会)/JTA(公益財団法人日本テニス協会) |
開催種目 | : | 男子シングルス32名 ダブルス16組、女子シングルス32名 ダブルス16組 |
参加国 | : | 21の国と地域から(予選含む) |
賞金総額 | : | 100,000ドル(男子/50,000USドル 女子/50,000USドル) |
観客動員数 | : | 7,991名(参考:2015年8,482名、前年比95%) |
大会公式HP | : | http://www.dunlop-tennis.jp/ |
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