Ecology[循環型社会の形成]
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住友ゴムグループでは、廃棄物の3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進しています。
2022年度は国内・海外の関係会社を含む23の生産拠点において、完全ゼロエミッションを達成しました。
なお、再資源化目的で処理された廃棄物の全量を再資源化量とし、再資源化の割合が100%かつ埋立処分量がゼロの状態を完全ゼロエミッションと定義しています。
2023年度も引き続き、これらの拠点での「完全ゼロ」継続を目標としています。
生産拠点名 | 完全ゼロエミッションの達成時期 |
---|---|
白河工場 | 2004年 |
名古屋工場 | 2004年 |
泉大津工場 | 2005年 |
宮崎工場 | 2004年 |
加古川工場 | 2005年 |
市島工場 | 2005年 |
インドネシア工場 | 2008年 |
中国・常熟工場 | 2006年 |
中国・湖南工場 | 2016年 |
米国工場 | 2007年 |
タイ工場 | 2009年 |
トルコ工場 | 2017年 |
マレーシア工場 | 2010年 |
中国・中山工場 | 2008年 |
ベトナム工場 | 2009年 |
スイス工場 | 2008年 |
タイ・テニスボール工場 | 2011年 |
タイ・天然ゴム加工工場 | 2013年 |
(株)ダンロップリトレッドサービス | 2010年 |
(株)ダンロップリトレッドサービス北海道工場 | 2010年 |
SRIエンジニアリング(株) | 2008年 |
中田エンヂニアリング(株) | 2008年 |
(株)ダンロップゴルフクラブ | 2006年 |
生産拠点における達成状況 | 23/26 |
生産工程における2022年度の廃棄物排出量は、前年比4.1%減となりました。引き続き廃棄物の発生抑制やり再利用の推進に努めます。
※廃棄物排出量は、再資源化(サーマル・マテリアルリサイクル)目的で排出している廃棄物の量を集計しています。
日本国内では、毎年約1億本、約100万トンの廃タイヤが発生しています。一方、タイヤの高性能化による廃棄物処理の多様化や不適正な処理による環境負荷の増大、最終処分場の残余容量のひっ迫など、廃タイヤを取り巻く問題は深刻化しつつあります。
問題解決に寄与すべく、住友ゴムグループは、廃タイヤを新たなタイヤによみがえらせる更生タイヤ事業や、廃タイヤのリサイクルに取り組んでいます。
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
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自動車廃棄時 | 1,400 | 1,400 | 1,500 | 1,300 | 1,400 | 1,300 |
タイヤ交換時 | 8,300 | 8,200 | 8,100 | 7,300 | 7,700 | 8,700 |
合計 | 9,700 | 9,600 | 9,600 | 8,600 | 9,100 | 10,000 |
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|---|---|
廃タイヤ発生重量 | 1,032 | 1,034 | 1,026 | 937 | 987 | 1,008 |
リサイクル率 | 93% | 97% | 94% | 97% | 92% | 98% |
出典:一般財団法人日本自動車タイヤ協会 廃タイヤリサイクル状況
更生タイヤは、省資源、省エネルギー、CO2削減効果など、輸送事業者の環境経営やコスト低減に貢献する取り組みとして需要が高まっており、グリーン購入対象商品にもなっています。住友ゴムグループでは1972年に専門子会社を設立し、兵庫県と北海道の2カ所に更生タイヤ生産拠点を設けて、お客様のニーズにお応えしています。
また、更生タイヤとして再生できるか、廃棄処理されるかはタイヤの使用状況によって決まるため、当グループではお客様の適切なタイヤ管理をサポートする活動も実施しています。
委託更生システムとは、お客様が自社でご使用になられたタイヤ(台タイヤ)を更生タイヤとして再生加工する方式で、当グループが更生するタイヤの約45%がこのシステムを利用して生産されています。
このシステムを利用することで、新品から更生までトータルライフを管理でき、安心してご使用いただけるだけでなく、コストも低減できます。
リモールド方式とは、台タイヤのトレッドゴムの表面を削り取り、未加硫ゴムを貼り付けて加硫する方法です。トレッドゴムが台タイヤにしっかりと密着することで、きれいな外観に仕上がり、高品質・高性能な更生タイヤを生産することができます。
住友ゴムグループは、廃タイヤをボイラー燃料として使用するサーマルリサイクルシステムを1982年に名古屋工場、その後、白河工場、宮崎工場にも導入し、現在3工場で保有し、エネルギー源として有効利用しています。
また、廃タイヤを再資源化したゴム粉、再生ゴムを人工芝、競技場トラックや道路舗装などに使用するマテリアルリサイクルにも取り組んでいます。
廃タイヤを燃料として有効利用しています。