スマートタイヤコンセプト

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競争優位性を発揮する技術を磨き、自動車産業の大きな変革期に対応

MaaS(Mobility as a Service)の発展により、カーシェアリング、ライドシェアなど、車の所有から使用への転換が進む中、タイヤに求められる性能も変革を遂げています。そのような中、住友ゴムでは次代を見据え、いままでよりも安全性能と環境性能を一層高めたタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を推進しています。

SMART TYRE CONCEPT概要

「自動運転に対応するタイヤ」「安全・安心なソリューションを提供できるタイヤ」「ライフサイクルアセスメントの考えを織り込んだタイヤ」等、将来のタイヤを見据えたさまざまな技術開発をすすめるものです。例えばタイヤの摩耗、経年による性能低下を抑制し、新品時の性能を長く持続させる「性能持続技術」や、商品ライフサイクル全体で環境性能を高めて循環型社会の実現に寄与する「ライフサイクルアセスメント(LCA)」を採り入れた商品開発を推進しています。

構成するテクノロジー・概念図

STC概念図

STC概念図

核となる5つの方向性

1. センシングコア

ブレーキのECU(Engine Control Unit:エンジンコントロールユニット)に、独自のアルゴリズムを組み込むだけで、タイヤがセンサーに変わる全く新しいセンシング技術です。滑りやすさをはじめとする路面状況やタイヤの摩耗状況、荷重、空気圧などを検知し、入手されたデータはその車両を制御するための情報として処理されるとともに、クラウド経由で街、社会の情報に統合されビッグデータとして解析されます。そしてそのデータは車両にフィードバックされ、路面やタイヤに起因する危険をあらかじめ察知し、回避することが可能になります。

SENSING CORE

SENSING CORE

2. アクティブトレッド

自動運転化に伴い、安全な移動のために人が担う部分が減少するとともに、自動車側が担う範囲は拡大します。路面に接する唯一の部品であるタイヤが、ウエット路面や凍結路面など路面状況の変化に反応して、ゴムの機能がアクティブ(能動的)に変化することで、路面や気温に応じた最適な性能を発揮し、安心・安全なドライブを続けることができる技術の確立を目指します。

3. 性能持続技術

タイヤの摩耗、経年による性能低下を抑制し、新品時の性能を長く持続させる技術開発を進めています。具体的には、ゴムのしなやかさ維持に効果を発揮する高機能バイオマス材料である「液状ファルネセンゴム」を活用することで高い氷上性能を長期間維持したり、従来のポリマーと全く異なる「水素添加ポリマー」をタイヤ用ゴムに用いることでウエットグリップ性能の低下を大幅に抑えたりするものです。

4. エアレスタイヤ

空気充填不要のタイヤである「GYROBLADE(ジャイロブレイド)」の実用化に向けた技術開発を進めています。空気を使わないことで、ドライバーはタイヤパンクの心配や内圧管理の手間から解放され、安心・安全な移動を実現できます。

エアレスキャプション

エアレスタイヤ

5. ライフサイクルアセスメント(LCA)

原材料や製品使用時だけでなく、製造、運搬、リサイクルも含めた商品ライフサイクル全体で環境性能をより高いレベルに引き上げ、循環型社会の実現に寄与できる商品の開発を推進します。2013年には世界で初めて「100%石油外天然資源タイヤ」を完成させたほか、2019年には「セルロースナノファイバー」を世界で初めてタイヤに採用し、原材料の側面からLCA貢献を果たしています。

LCA概念

LCA概念

エナセーブ100

100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100」
(2019年に販売終了)