タイヤ事業における循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)構想「TOWANOWA」

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持続可能な未来とモビリティ社会の「永遠(えいえん・とわ(TOWA))」の発展を支える2つの「輪(WA)」という意味が込められています。
TOWANOWAで目指す姿は、限りある資源を循環させて有効利用するとともに、センシングコアをはじめとした住友ゴム独自のビッグデータ活用により、お客様に新たな価値を提供することで、次世代モビリティ社会をはじめとした持続可能で安全・安心・快適な社会の実現に貢献することです。「Our Philosophy」の具現化に向け、このTOWANOWAでタイヤビジネスに永遠の輪を生み出し、CASE社会の課題解決、サステナブルな世界の実現に貢献し、最高の安心とヨロコビを提供していきます。

「TOWANOWA」構想キービジュアル

「TOWANOWA」構想キービジュアル

企画・設計

「Tyre Lifetime Simulation」などのデジタル技術で、スマートタイヤコンセプトの技術開発を推進し、軽量化、低燃費、ロングライフで安全性を高めたタイヤの提供と、資源の有効活用の両立を目指します。また、2027年には、タイヤ重量を20%軽量化、転がり抵抗を30%低減した次世代EVタイヤを発表予定です。

※2019年対比

材料開発・調達

「ADVANCED 4D NANO DESIGN」などのシミュレーション技術や解析技術を通じて、サステナブル原材料の開発スピードを加速させることで、サステナブル原材料の採用比率を2030年には40%まで高め、2050年には100%を目指します。 これにより資源循環の促進とCO2の削減にも貢献します。

生産・物流

『Tyre Manufacturing Simulation』による製品精度と生産性の向上と、AI・IoTプラットフォームの適用拡大や、グローバルでのデジタルデータ基盤を整備することで、需給予測の高度化と物流体制の最適化を進めます。またシミュレーション活用による開発の効率化や、生産時のエネルギーに太陽光と水素を活用したCO2削減にも取り組みます。これら生産効率の向上と、省資源化の推進により、Just In Timeの供給の実現と、輸送時のCO210%削減、国内輸送のモーダルシフト化率30%を目指します。

※2021年対比

販売・使用

住友ゴム独自のセンシングコアや、タイヤ空気圧センサー(TPMS)および非接触無線タグ(RFID)の活用により車両走行中のデータを活用することで、お客様の安全走行に貢献できる、最適なタイヤ・ソリューションサービスを構築していきます。また、タイヤのメンテナンスサービスやスマートタイヤコンセプトのアクティブトレッド技術を搭載したタイヤなど、お客様に最適なタイヤを提案することで、これまで以上の省エネルギー性とロングライフ、さらに安全性が高い製品を提供していきます。

回収・リサイクル

販売・使用と同様に、センシングコア、タイヤ空気圧センサー(TPMS)、および非接触無線タグ(RFID)を活用することで、タイヤ個体管理によるタイヤ使用状況の把握や走行履歴データを活用することで、リトレッド回数の向上や、材料リサイクルの促進を実施していきます。具体的には、良質なリトレッド用の台タイヤの回収率向上などにも取り組み、トラック・バス用タイヤだけでなく、ライトトラックリトレッドタイヤの推進、走行の役目を終えたタイヤ(End-of-Life Tires)のリサイクル原材料としての活用による、サーキュラーエコノミーの実現を進めていきます。

関連資料

「TOWANOWA」紹介動画