ニュース詳細

住友ゴム工業TOP > ニュース > 2021年 > 海外でもゴム技術を応用した制振ダンパーが採用 ~地震多発国の安全・安心な暮らしに貢献~

海外でもゴム技術を応用した制振ダンパーが採用 ~地震多発国の安全・安心な暮らしに貢献~

 住友ゴム工業(株)(社長:山本悟)の超高減衰テクノロジーによるビル用制振ダンパー「GRAST(グラスト)」は、2007年から台湾を中心に海外でも実績を重ね、世界各地の大型プロジェクトで採用されてきました。当社の制振テクノロジーを世界中の地震被害が多い国々へさらに展開し、より多くの建造物を守ることを通して、安全・安心な社会の実現に貢献してまいります。

 

 台湾台北市では、東の玄関口として開発が進む南港地区に建設中の「世界明珠」の8棟全てに「GRAST」が採用されました。「世界明珠」は最高基準の耐震性能を備えた2棟の高層オフィスビルと6棟の高層住宅で構成されており、2024年の完成を目指しています。「GRAST」は、その8棟全てに採用されました。地震被害が多い地域の一つである台湾では100件以上の建造物に「GRAST」が採用されていますが、当物件規模での採用は初となります。

制振ダンパーが採用された「世界明珠」完成イメージ

 また、同じく地震被害が多いインドネシアでの「GRAST」初採用が決定した「ガジャ・マダ国立大学」をはじめ、韓国、フィリピンなどで採用されています。これからも広く海外での普及に努めてまいります。

 当社は日本で二度の大震災を経験した企業として、世界中のさまざまな建造物を地震からしっかり守りたいと考えています。今後も、制振テクノロジーを通して、人々のより安全・安心な暮らしに貢献するため、高性能かつ高品質な製品・サービスの提供に努めてまいります。



<GRAST専用サイト>https://grast.jp/

当社が長年にわたるゴムの研究・開発で培った先進技術から誕生した高減衰ゴム。高減衰ゴムの瞬時に熱エネルギーに変換する性能を利用することで、構造物が受ける風揺れのような微小な揺れから大地震まで、さまざまな揺れを吸収、コントロールする技術。ビルや、橋などにこの技術が採用されている。