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ファルケンモータースポーツチームが「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」第6戦で優勝。今季3勝目をワンツーフィニッシュで飾る

  住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは、8月16日にドイツで開催された「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(正式名称:NÜRBURGRING LANGSTRECKEN SERIE)」第6戦、6時間耐久レースの最高峰クラスであるSP9 PROに参戦し、「Porsche 911 GT3R」3号車が開幕戦、第2戦に続く3勝目をあげました。

3号車(右)と4号車(左)のレースの様子                     ワンツーフィニッシュを決め、表彰台で喜ぶドライバー
(右から、優勝したスヴェン・ミュラー選手/クラウス・バクラー選手、
2位となったデニス・マーシャル選手/ニコ・メンツェル選手)
 
 6月に行われた24時間レースでは悲運のダブルリタイヤとなったファルケンモータースポーツチームは、ファルケンカラーに彩られた2台のポルシェを再び万全な状態に整え、メンバー全員が前を向いてこの第6戦に臨みました。ワンデーレースとなった第6戦は朝から深い霧に覆われ、全体のスケジュールが大幅に遅延。予選は短縮され、場所によってウエット路面が残るコンディションとなりました。4号車のニコ・メンツェル選手はニュルブルクリンク向けに開発されたワイドレンジスリックタイヤのパフォーマンスをしっかりと引き出し、会心の走りでポールポジションを獲得。僚友の3号車は5位につけました。

 午後の決勝レースは、霧の影響で6時間から4時間半に短縮されました。ファルケンモータースポーツチームの2台は好スタートを切ります。3号車スタートドライバーのスヴェン・ミュラー選手は好ダッシュをみせ、1周目のグランプリコースで2台を抜いて3番手に上がり、さらに順位を上げて序盤でワンツー体制を構築します。その後、ファルケンポルシェの2台による激しく、かつクリーンな先頭争いが展開され、観客を大いに沸かせました。
3号車と4号車はピットインのタイミングで順位を入れ替えつつも、最後までファルケンポルシェの2台がレースをリード。3号車がチームにとっての今季3勝目、さらに4号車とのワンツーフィニッシュを飾りました。優勝した3号車と3位の車両とは4分半の大差となり、ファルケンタイヤの高いパフォーマンスと信頼性を改めて証明しました。

 当社では、モータースポーツ活動を研究開発の場として積極的に活用しています。ファルケンモータースポーツチームとの協業のもと、自動車の車輪速解析技術を応用した独自のセンサーレスのセンシング技術「センシングコア」の実証試験を、ニュルブルクリンク耐久シリーズにて実施しています。現在は、レース中のタイヤ内圧変化を早期に検知するシステムの開発に取り組んでいます。

■ニュルブルクリンク耐久シリーズ概要
ドイツのニュルブルクリンクを舞台に行われる全8戦の耐久レースシリーズです。年に1度だけ開催される24時間耐久レースとは異なり、各レース4時間から6時間で行われています。 車両メーカーやタイヤメーカーは、24時間レースでの勝利を目指すためのテストフィールドとしてこの「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」を活用し、多くの有力チームが参戦しています。レースに使用されるコースは24時間耐久レースとほぼ同等の一周で約25㎞。約170のコーナー数に、高低差およそ300m、コース幅は狭く、そして路面は波打ち滑りやすい極めて過酷なサーキットです。