ゴルフボールの環境対応が飛躍的に進化、 サステナブル原材料比率82%を達成した「スリクソン Z-STAR+e80」を開発
2025年11月18日
住友ゴム工業(株)は、サステナブル原材料比率82%を達成したゴルフボール「スリクソン Z-STAR +e80(プラス イーハチジュウ)」(非売品)を発表しました。本製品は、「スリクソン Z-STAR+e(プラス イー)」※1からサステナブル原材料比率を約70ポイント向上させました。また、NEW「スリクソン Z-STAR ◆ DIAMOND(ダイヤモンド)」とほぼ同等の性能を実現しています。
なお、本製品は、11月20日~23日にフェニックスカントリークラブ(宮崎県)で開催される「ダンロップフェニックストーナメント」のSDGsブース内で公開します。
ゴルフボールの主原材料である合成ゴムには、化石由来原料とバイオマス原料を併用し、投入量に応じて一部の製品を100%バイオマス由来とみなすことができる「マスバランス方式」※2を採用しています。また、ゴムの強度や弾力性を高めるために使用される架橋剤には、植物由来原料を用いたジアクリル酸亜鉛を採用。さらに、ゴルフボール廃材由来のリサイクル材の使用や、カバーにトウモロコシ由来のバイオポリオールを配合することで、サステナブル原材料比率を高めています。
これらのサステナブル原材料の活用に加え、資源循環を目指し、東レ株式会社※3と協業し、スポーツ用品からスポーツ用品へのリサイクルの実現に向けた取り組みも進めています。当社の関連会社である(株)ダンロップゴルフクラブの製造工程で発生するゴルフクラブのカーボンシャフト廃材から、東レ株式会社の炭素繊維のリサイクルに関する各種ノウハウをベースに、リサイクルカーボンファイバーの抽出、ミルド※4化をそれぞれのパートナー企業にて実施し、本製品のコア層に配合しています。
なお、パッケージには、環境に配慮し、原料の一部に木材パルプの代替として牧草や穀物繊維を配合した紙を使用しています。さらに、「スリクソン Z-STAR+e」から形状を進化させることで、紙の使用量を削減しました。
また、当社はSBT認定を受けた目標を含んだサプライチェーン全体のカーボンニュートラル達成に向けた2030年目標を掲げ、循環型ビジネス構想「TOWANOWA」で掲げた取り組みを推進しています。この目標に向けた活動の一環として、サステナブル原材料比率を高めたゴルフボールの開発を進めています。2025年1月に発売した「スリクソン Z-STARシリーズ」※5では、材料の一部にトウモロコシから抽出したバイオポリオールを配合し、製造時のCO₂排出量を削減しています。
今後も、「はずむ未来チャレンジ2050」のもと、サプライチェーン全体のカーボンニュートラル達成およびサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速させ、持続可能な社会の発展に貢献していきます。
■主な戦歴
※1 環境対応コンセプトゴルフボール「スリクソン Z-STAR+e」を開発(DUNLOP SPORTS STYLE 最新情報:2023年11月30日)https://sports.dunlop.co.jp/updates/detail/20231127133258.html
※2 原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料やリサイクル原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。(環境省:バイオプラスチック導入ロードマップ) 例えば、化石由来原料70kgとバイオマス由来原料30kgを使って100個の製品をつくる場合、マスバランス方式を適用すると、30個の製品を「バイオマス由来100%」として扱うことが可能になる。マスバランス方式ではない場合は、バイオマス由来原料30%の製品が100個できる。
※3 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢光雄)
東レは、グローバルに300以上の関係会社と約48,000人の従業員を有する素材メーカーです。1926年の創業以来、繊維に始まり、樹脂・ケミカル、フィルム、電子情報材料、炭素繊維複合材料、医薬・医療、水処理・環境といった様々な分野で事業を展開し、世界の「発展」と「持続可能性」の両立に貢献する革新技術・先端材料を提供してまいりました。そして2026年には創立100周年を迎えます。これからも東レは、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の企業理念の下、世界規模の課題に本質的なソリューションを提供する、真のサステナブルな会社であり続ける考えです。詳細はこちらのHPをご参照ください https://www.toray.co.jp/

※4 炭素繊維(カーボンファイバー)を短く切断・粉砕して、粉末状にしたもの。
※5 ゴルフボールNEW「スリクソン Z‐STARシリーズ」を新発売(ニュースリリース発行:2024年11月8日)https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2024/sp/2024_sp71.html
なお、本製品は、11月20日~23日にフェニックスカントリークラブ(宮崎県)で開催される「ダンロップフェニックストーナメント」のSDGsブース内で公開します。
ゴルフボールの主原材料である合成ゴムには、化石由来原料とバイオマス原料を併用し、投入量に応じて一部の製品を100%バイオマス由来とみなすことができる「マスバランス方式」※2を採用しています。また、ゴムの強度や弾力性を高めるために使用される架橋剤には、植物由来原料を用いたジアクリル酸亜鉛を採用。さらに、ゴルフボール廃材由来のリサイクル材の使用や、カバーにトウモロコシ由来のバイオポリオールを配合することで、サステナブル原材料比率を高めています。
これらのサステナブル原材料の活用に加え、資源循環を目指し、東レ株式会社※3と協業し、スポーツ用品からスポーツ用品へのリサイクルの実現に向けた取り組みも進めています。当社の関連会社である(株)ダンロップゴルフクラブの製造工程で発生するゴルフクラブのカーボンシャフト廃材から、東レ株式会社の炭素繊維のリサイクルに関する各種ノウハウをベースに、リサイクルカーボンファイバーの抽出、ミルド※4化をそれぞれのパートナー企業にて実施し、本製品のコア層に配合しています。
なお、パッケージには、環境に配慮し、原料の一部に木材パルプの代替として牧草や穀物繊維を配合した紙を使用しています。さらに、「スリクソン Z-STAR+e」から形状を進化させることで、紙の使用量を削減しました。
| 当社は2021年に、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を策定し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをグループ全体で推進しています。ゴルフ事業においては、サステナブル原材料の使用比率に関する目標を掲げており、2030年までに練習用ゴルフボールで20%、2050年までに全ゴルフボールで100%の達成を目指しています。 |
今後も、「はずむ未来チャレンジ2050」のもと、サプライチェーン全体のカーボンニュートラル達成およびサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速させ、持続可能な社会の発展に貢献していきます。
| ■当社総合契約プロゴルファー 稲森佑貴選手のコメント 現在使用しているボールと比較しても、今回試打したボールは非常に良いフィーリングでした。環境に配慮したボールを試打し、社会課題の解決に少しでも貢献できているという実感があり、嬉しく思っています。もしこのような環境にも優しいサステナブルなボールが公式戦でも使用可能な時代になれば、ぜひ使用して優勝を目指したいと考えています。 |
| <優勝歴>通算5勝 | |
| 【日本男子ツアー】 | |
| 2023年 | ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント |
| 2022年 | JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 |
| 中日クラウンズ | |
| 2020年 | 日本オープンゴルフ選手権競技 |
| 2018年 | 日本オープンゴルフ選手権競技 |
※1 環境対応コンセプトゴルフボール「スリクソン Z-STAR+e」を開発(DUNLOP SPORTS STYLE 最新情報:2023年11月30日)https://sports.dunlop.co.jp/updates/detail/20231127133258.html
※2 原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料やリサイクル原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。(環境省:バイオプラスチック導入ロードマップ) 例えば、化石由来原料70kgとバイオマス由来原料30kgを使って100個の製品をつくる場合、マスバランス方式を適用すると、30個の製品を「バイオマス由来100%」として扱うことが可能になる。マスバランス方式ではない場合は、バイオマス由来原料30%の製品が100個できる。
※3 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢光雄)
東レは、グローバルに300以上の関係会社と約48,000人の従業員を有する素材メーカーです。1926年の創業以来、繊維に始まり、樹脂・ケミカル、フィルム、電子情報材料、炭素繊維複合材料、医薬・医療、水処理・環境といった様々な分野で事業を展開し、世界の「発展」と「持続可能性」の両立に貢献する革新技術・先端材料を提供してまいりました。そして2026年には創立100周年を迎えます。これからも東レは、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の企業理念の下、世界規模の課題に本質的なソリューションを提供する、真のサステナブルな会社であり続ける考えです。詳細はこちらのHPをご参照ください https://www.toray.co.jp/
※4 炭素繊維(カーボンファイバー)を短く切断・粉砕して、粉末状にしたもの。
※5 ゴルフボールNEW「スリクソン Z‐STARシリーズ」を新発売(ニュースリリース発行:2024年11月8日)https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2024/sp/2024_sp71.html