セラテックス

敏感肌の手にやさしい新素材
脱蛋白質天然ゴム「セラテックス」。

手荒れの原因のひとつとされている蛋白質を独自の製法で分解除去した新素材天然ゴム「セラテックス」を開発。「セラテックス」採用の製品はアレルギー対策を含めて新たなニーズに対応、その威力を発揮しています。

脱蛋白天然ゴムラテックスは、ラテックス中に含まれる蛋白質を分解し精製することで得られる高純度天然ゴムラテックスです。脱蛋白天然ゴムラテックスは住友ゴムが「SeLatex」の商品名で製造・販売し、近年問題となっているラテックスアレルギーの低減を図る素材として注目を集めています。

特長及び用途

Selatexの特長

特性 特長
(天然ゴムラテックスとの比較)
理由 用途
ラテックス蛋白アレルギー 低アレルギー 蛋白を分解し除去しているため。アレルギー性は天然ゴムラテックスの1/200~1/900。 各種ゴム手袋、マットレス、カテーテル、衣料糸ゴム、医療用品など
ゴム臭、保存性 蛋白腐敗臭なく、保存性に優れる。 何れも蛋白分の腐敗が原因。SeLatexは原因物質が天然ゴムラテックスに比べて少ない。 すべてのラテックス製品
反撥、モジュラス、強度 反撥良好、低モジュラス、強度は10%程度低め 精製工程で脂肪酸塩が除かれるため結晶化しにくくなり反撥向上、低モジュラスの製品が得られる。風合い改良に有効。 各種手袋、カテーテル、糸ゴム(靴下、おむつ)
改質性 良好 ゴム粒子表面の蛋白を含むゲル層が除かれるため改質剤がラテックス粒子に直接作用できる。 mgグラフト、解重合、エポキシ化、粘接着剤
電気抵抗、吸水性 抵抗高く吸水性低い 親水性の非ゴム分が少ないため 電気用手袋
加硫 加硫性が若干劣る。 非ゴム分中の加硫活性剤に相当する成分が減少するため。加硫剤の増量で対応可。  

SeLatexの用途

SeLatexは、その低アレルギー性を活かした用途、即ち医療用手袋、カテーテル、絆創膏などの医療関係の製品に最適です。その他、低アレルギーの用途としてはマットレス、コンドームなども挙げられます。また、低モジュラス化による風合い向上が図れるため衣料糸ゴム、家庭用及び作業手袋にも適し、優れた改質性から粘接着剤ベースとしての用途も考えられます。このように、SeLatexは天然ゴムラテックスの欠点を改良したばかりでなく、種々の付加価値を併せ持つラテックスです。

用途例

  • ゴム手袋(手術用、検査用、家庭用、作業用手袋)
  • 各種カテーテル(導尿カテーテルなど)、医療チューブ
  • ラテックスフォームラバー(マットレス、パフ、サポーター)
  • 粘接着剤ベース(絆創膏などの医療テープ、包装テープ、絶縁テープなど)
  • ラテックス糸ゴム(衣料)
  • コンドーム ・バルーン

品質及び価格

原料ラテックスと製造条件の違いにより種々のSELATEXが製造可能です。現在、SELATEX3821を汎用グレードとしてタイ国の製造委託先で通常生産しています。 他グレードについても受注対応可能です。 SeLatexの価格は *1 に記載の通り原材料価格などで変動しますが、最も汎用グレードである3821の価格の目安としては、タイ国FOBで濃縮NRラテックスの約1.5倍、日本国内工場渡しで1.3倍程度とお考えください。

品種 原料 精製工程 窒素分規格値 *2
SELATEX 3821 フィールドラテックス 遠心分離1回 ≦0.15
SELATEX 1100/1101 濃縮NRラテックス 遠心分離1回 ≦0.05

*1 SeLatexの価格は、原料ラテックスの価格変動、純度(タイプ)、購入量などによって変わります。
取引条件をご提示いただければ、具体的な価格をお見積もりいたしますので、下記お問合せフォームからお問合せください。
*2 ケルダール法による。窒素分の単位はラテックス固形分当たりの重量%。

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