住友ゴムグループの重要課題

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住友ゴムグループの重要課題(マテリアリティ)

住友ゴムグループは、企業理念体系「Our Philosophy」のPurpose「未来をひらくイノベーションで、最高の安心とヨロコビをつくる。」体現のため、当社グループおよび各種ステークホルダーにとって取り組むべき重要課題を特定し、解決に取り組んでいます。重要課題については、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」に基づいて戦略・目標値を定めて活動を 行っています。また、重要課題特定の過程でリストアップされたその他の課題で比較的重要と判断したものについても、取り組みを行っています。

表中の「」は、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の施策

重要課題 目指す姿 重要課題に対する2050年までのKPI
コーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの強化
SDGs
充実したコーポレート・ガバナンス体制と法令遵守・企業倫理を維持できるコンプライアンス体制を強化する
  • 取締役会の多様性向上
    ⇒取締役会の実効性向上、外部環境変化や当社経営状況を踏まえた取締役体制を構築
  • ガバナンスの実効性向上
    ⇒第三者機関の関与を得た評価実施、結果分析、実効性向上施策実施
  • 税の透明性
    ⇒税務方針の策定
    ⇒グローバル税務戦略の実行(2025)
  • Our Philosophyの浸透
    ⇒Our Philosophy浸透度調査の「共感」以上の回答率80%(2030)
脱炭素社会構築の追求
SDGs
事業活動を通じたCO2削減を軸にカーボンニュートラルを達成し、社会の脱炭素化に貢献する
  • 2017年比55%削減(2030)、カーボンニュートラル達成(2050)
  • スコープ3の削減目標設定(2022)
  • 水素ボイラーの製造ラインでの安定運用(2023)
循環型社会の形成
SDGs
サステナブルな原材料・商品・サービスの開発やデータを活用したバリューチェーンの効率化を通じて循環型社会を形成する
  • タイヤ事業における循環型ビジネス構想「TOWANOWA」の確立
  • サステナブル原材料比率を各商材で下記比率を目指す
    ⇒タイヤ:40%(2030)、100%(2050)
    ⇒スポーツ:販売する全練習用ゴルフボールの20%(2030)
    販売する全ゴルフボールの100%(2050)
    100%使用のテニスボールを発売(2030)
    販売する全テニスボールの100%(2050)
    ⇒産業品:製品の総重量比40%(2030)、100%(2050)
  • プラスチック削減
    ⇒タイヤラベル、商品包装材、販促ツール等のプラスチック使用量2019年比40%削減(2030)
環境に配慮した安全・安心・快適な品質・製品・サービスの追求
SDGs
環境に配慮した安全・安心・快適な高品質の製品やサービスを開発・販売する
  • スマートタイヤコンセプトの具現化
    ⇒コンセプトタイヤ提案(2029)、新製品への100%搭載(2030)
  • サステナブル商品認定制度の制定
    ⇒自社基準の目標策定(2022)
  • データビジネス・ソリューションビジネスの拡大
ダイバーシティ&インクルージョンの推進
SDGs
多様な属性や考え方を尊重し、全ての個人が能力を発揮できる職場を実現する
  • ダイバーシティ&インクルージョンの推進
    ⇒アンコンシャスバイアス研修の全階層への展開(2030)
  • 女性活躍の推進
    ⇒女性向けキャリア開発制度の継続
    ⇒女性管理職比率7%(2025)、12%(2030)

その他解決すべき課題として、下記の項目を認識しています。

課題 目指す姿 重要課題に対する2050年までのKPI
環境マネジメント体制の強化
SDGs
環境負荷物質管理やISO認証取得によるグローバルな環境マネジメント体制を強化する
  • 取締役会直下に「サステナビリティ推進委員会」を設置し、気候変動に関するグローバルな課題共有と進捗の確認を実施
  • 気候変動に関するリスクマネジメント
  • 各種イニシアチブへの賛同
  • 水資源:水使用量の削減
    ⇒水リスクの高い拠点を対象に水リサイクル100%(2050)
生物多様性の保全
SDGs
森づくりや絶滅危惧種の保全活動の継続に加え、事業活動を通じた生物多様性の保全を推進する
  • 絶滅危惧種20種類の保全活動を国内8カ所で実施
  • 岡山テストコース内の森の整備
  • 植樹・苗木の提供(2022年は植樹3,326本、苗の提供9,385本)
環境・社会に配慮したサプライチェーンの形成
SDGs
環境・社会に配慮した取り組みを通じて、取引先との確かなパートナーシップを築く
  • サプライチェーンマネジメント(環境):持続可能な天然ゴム(SNR)方針
    ⇒SNR方針を満たす原材料の調達・主要な取引先を対象(2030)、すべての取引先へ拡大(2050)
  • サプライチェーンマネジメント:第三者評価機関(EcoVadis)の活用
    ⇒タイヤ原材料について購入金額ベースで95%を基準点45点以上のサプライヤーから調達(2030)

    タイヤ以外の事業部へも順次展開予定

人権の尊重
SDGs
自社の従業員およびサプライチェーン上の人権を尊重する
  • 人権マネジメント体制の構築
    ⇒グローバル人権方針の策定(2023)、人権マネジメント体制および人権デューデリジェンスプロセス構築(2024)、人権デューデリジェンスの確立・運用(2025)
人材育成
SDGs
従業員の人材育成および人材開発を推進する
  • 組織風土・文化醸成:リーダーシップ開発
    ⇒360度フィードバックのグローバル導入(2030)、エグゼクティブコーチング継続実施(2030)、組織体質調査のポジティブ回答率80%(2030)
ウェルビーイング経営の推進
SDGs
身体的・精神的・社会的の3つの観点から従業員が安全かつ健康であるための取り組みを推進する
  • 労働安全衛生の徹底
    ⇒重篤災害ゼロ
  • 健康経営の推進
    ⇒産業保健体制の強化、健康文化の醸成
ステークホルダーエンゲージメントの向上 お客様、株主・投資家、従業員、取引先、地域社会等の多様なステークホルダーとの関係性を構築・強化する
  • 企業価値向上のため、機関投資家との対話実施
社会貢献活動を通じた地域社会との共存共栄 社会貢献活動を通じて、地域社会との関係構築を図る
  • 住友ゴムCSR基金加入促進
  • NPOとの協働推進

サステナビリティビジョンと重要課題

当社グループは、「Our Philosophy」をあらゆる意思決定の拠り所とし、Purpose「未来をひらくイノベーションで最高の 安心とヨロコビをつくる。」を、私たちの企業活動におけるすべての行動の「起点」とした経営を行っています。

今般、抽象度の高いPurposeと具体的な施策であるサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の各種施策 をつなぐ、サステナビリティビジョンを作成しました。

サステナビリティビジョンで設定した5これによりPurposeの体現にドライブをかけ、国際社会が目指す持続 可能な社会の発展に貢献していきます。

サステナビリティ
ビジョン

わたしたちは、多様な力をひとつに、環境や社会にやさしい
製品・サービスを提供することで、持続可能で「GENKI」な未来を創造します

サステナビリティビジョンに含まれている「GENKI」は、1988年に「みんなが元気になる活動」として開始した従業員による地域貢献・ボランティア活動プロジェクト「GENKI活動」が源流です。G、E、N、K、I それぞれに住友ゴムが目指すべき姿をテーマ付けしており、重要課題選定時にも活用しています。

GENKIは

GGovernance
充実したガバナンス体制の構築
EEcology
持続可能な地球環境の追求
NNext
次世代型技術・製品・サービスの開発
KKindness
一人ひとりが輝ける風土の醸成
IIntegrity
社会への誠実さの体現

の5つで構成しています。

「GENKI」それぞれの重要課題・課題と目指す姿は以下の通りです。

※1太字項目が重要課題

ESG GENKI 重要課題※1・課題 目指す姿
G
Governance
Governance
コーポレート・ガバナンス・コンプライアンスの強化 充実したコーポレート・ガバナンス体制と法令遵守・企業倫理を維持できるコンプライアンス体制を強化する
ステークホルダーエンゲージメントの向上 お客様、株主・投資家、従業員、取引先、地域社会等の多様なステークホルダーとの関係性を構築・強化する
環境・社会に配慮したサプライチェーンの形成 環境・社会に配慮した取り組みを通じて、取引先との確かなパートナーシップを築く
E
Ecology
Ecology
生物多様性の保全 森づくりや絶滅危惧種の保全活動の継続に加え、事業活動を通じた生物多様性の保全を推進する
脱炭素社会構築の追求 事業活動を通じたCO2削減を軸にカーボンニュートラルを達成し、社会の脱炭素化に貢献する
循環型社会の形成 サステナブルな原材料・商品・サービスの開発やデータを活用したバリューチェーンの効率化を通じて循環型社会を形成する
環境マネジメント体制の強化 環境負荷物質管理やISO認証取得によるグローバルな環境マネジメント体制を強化する
Next
Next
環境に配慮した安全・安心・快適な品質・製品・サービスの追求 環境に配慮した安全・安心・快適な高品質の製品やサービスを開発・販売する
S
Kindness
Kindness
人材育成 従業員の人材育成および人材開発を推進する
ウェルビーイング経営の推進 身体的・精神的・社会的の3つの観点から従業員が安全かつ健康であるための取り組みを推進する
ダイバーシティ&インクルージョンの推進 多様な属性や考え方を尊重し、全ての個人が能力を発揮できる職場を実現する
人権の尊重 自社の従業員およびサプライチェーン上の人権を尊重する
Integrity
Integrity
社会貢献活動を通じた地域社会との共存共栄 社会貢献活動を通じて、地域社会との関係構築を図る

重要課題の特定方法

重要課題は以下のスキームで抽出しています。

図:重要課題のスキーム

※2Global Report Initiative:CSR報告書のガイドラインを発行する国際団体。現在GRIスタンダード発行。

抽出された課題と当社の重要課題※3

※3赤枠が重要課題
図:抽出された課題と当社の重要課題(赤枠が重要課題)

「GENKI」の活動内容と貢献するSDGsの目標

2015年9月25日〜27日、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、「私たちの世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダは、人間、地球および繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この目標が、ミレニアム開発目標(MDGs)の後継であり、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」です。
当社グループも、これらの持続可能な開発のための諸目標の達成に向けた取り組みに貢献していきます。

詳細はこちらをご覧ください
SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS