希少動植物保護の取り組み

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基本的な考え方

住友ゴムグループは、住友400年の歴史のなかで受け継がれてきた「住友事業精神」をベースに策定した企業理念体系「Our Philosophy」をあらゆる意思決定の拠り所とし、社会貢献活動を進めています。

ガバナンス

当社グループでは経営層および各部門と連携を図りながら、国内各事業所で取り組みを進めています。また、2009年に設立した住友ゴムCSR基金を通じ、NGO・NPO等との協働、地域に密着した活動、文化や自然の保全、団体等への寄付/協賛などに取り組んでいます。

戦略・リスクと機会

当社グループでは、自然に関する事業リスク・機会の評価を進めています。
希少動植物保護については、消費者・社会や投資家からの評価に影響を及ぼしうるリスクと機会であると捉えています。

リスク管理

事業に影響を及ぼしうる影響として、生態系保全の取り組みが消極的であるとみなされた場合の顧客離れや企業イメージの低下、投資家や金融機関からのダイベストメント等を想定しており、「自然共生サイト」認証の取得、絶滅危惧種等の保全活動などを進めています。

目標と実績

目標と実績は以下の通りです。

2024年の目標 国内各拠点での絶滅危惧種、準絶滅危惧種、希少種の保全活動およびCSR基金を通じた各種団体等への助成継続
2024年の実績 寄付:33百万円(単体実績)
住友ゴムCSR基金:61団体、17百万円
2025年の目標 国内各拠点での絶滅危惧種、準絶滅危惧種、希少種の保全活動およびCSR基金を通じた各種団体等への助成継続
中長期目標 同上

実績評価と今後の取り組み

2024年度は国内工場、本社、岡山タイヤテストコースの計8拠点で絶滅危惧種、準絶滅危惧種、希少種(動物5種、植物15種)の保全活動に取り組み、各拠点で一定の成果がありました(以下取り組み事例のとおり)。

2025年度も継続して、国内各拠点での希少動植物の保全活動を推進します。

取り組み事例

兵庫県加古川工場で育てた「フジバカマ」を加古川河川敷に移植する活動に加え、近隣企業や市に提供しています。市島工場では国蝶である「オオムラサキ」や「ホトケドジョウ」の保全活動に取り組んでいます。岡山タイヤテストコース敷地内では「オオムラサキ」の羽化に成功しました。また神戸六甲山GENKIの森では希少種「キキョウ」の保全、増殖に取り組んでおり、自生株から採取した種から育てた苗を活動地に移植しました。

神戸 六甲山GENKIの森 自生株キキョウの花
神戸 六甲山GENKIの森
自生株キキョウの花

市島工場 オオムラサキ タテハチョウ科 兵庫県 準絶滅危惧種
市島工場
オオムラサキ タテハチョウ科
兵庫県 準絶滅危惧種

岡山テストコース 2020年初めて羽化に成功したオオムラサキ タテハチョウ科 岡山県 留意種
岡山テストコース
2020年初めて羽化に成功したオオムラサキ タテハチョウ科
岡山県 留意種

名古屋工場 シライトソウ シュロソウ科 希少種
名古屋工場
シライトソウ シュロソウ科
希少種

宮崎工場 ヒゴタイ キク科 宮崎県 絶滅危惧種
宮崎工場
ヒゴタイ キク科
宮崎県 絶滅危惧種

市島工場
ホトケドジョウ ドジョウ科
兵庫県 絶滅危惧Ⅰ種

白河工場 カタクリ 希少種(群生しているのは稀。写真は工場内での様子)
白河工場 カタクリ
希少種(群生しているのは稀。写真は工場内での様子)

本社 キヨスミギボウシ 兵庫県 準絶滅危惧種
本社 キヨスミギボウシ
兵庫県 準絶滅危惧種

加古川工場 フジバカマ 兵庫県 絶滅危惧種Ⅱ類
加古川工場 フジバカマ
兵庫県 絶滅危惧種Ⅱ類

泉大津工場 ハナミョウガ(希少種)
泉大津工場
ハナミョウガ(希少種)

国内拠点におけるビオトープ創出活動

その地域に生息する多様な生き物が地域固有の自然生態系を維持・構築できるよう、事業所内にビオトープの創出を進めています。白河工場「しらかわの泉」、名古屋工場「ころもの泉」、神戸本社「草創の泉」、宮崎工場「きりしまの泉」、市島工場ビオトープの合計5カ所のビオトープがあります。
各地のビオトープは、従業員が休日を利用して手作りしたものです。地元の方々の協力のもと、地域固有の植物・水中生物などを保全・育成し、地元に還元しています。