廃棄物の削減｜住友ゴム工業

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基本的な考え方
ガバナンス
戦略・リスクと機会
リスク管理
目標と実績
取り組み事例

基本的な考え方

住友ゴムグループは資源の効率的な使用により廃棄物、並びに有害廃棄物を削減してきただけでなく、リユースやリサイクルの促進にも取り組んでいます。

ガバナンス

廃棄物の削減に関しては、サステナビリティ推進ワーキンググループの一つであるEMS(環境マネジメントシステム)部会にて活動を推進しています。

戦略・リスクと機会

リスクと機会は以下の通りです。

	リスク	機会
政策・規制	廃棄物処理法や関連法規に違反することによる罰金や懲役などの罰則が科せられるリスク	新たな規制等に適合したシステムを先んじて構築することによる競争優位性の確保および持続可能性の向上
財務	廃棄物処理にかかるコストの増加、罰則による経済的損失が発生するリスク	廃棄物を新たな資源として再利用することによるコスト削減
世評	廃棄処理で問題が発生することによる企業評判の低下、顧客や投資家からの信頼を失うリスク	廃棄物の再利用を積極的に行い、企業としての責任を社外に公表することによる消費者や投資家からの評価、ブランド価値の向上
操業	不適切な処理で土壌や水質、大気の汚染を引き起こし、環境に悪影響を及ぼすリスク不適切な処理により、火災などの事故が発生し、従業員や周囲の人々の安全が脅かされるリスク	適切な廃棄物処理による持続可能な工場の運営
社内	廃棄物の取り組みを行わないことにより、企業イメージが悪化し、従業員満足度が低下するリスク	廃棄物の取り組みを積極的に行うことによる企業イメージ向上と、それに伴う従業員の意欲向上及び人材の確保

リスク管理

当社グループは事業を取り巻くリスクや環境の変化に応じて、定期的にリスクの見直しを行っています。廃棄物に関して特定したリスクは上記の通りです。これらのリスクに対しては、EMS部会において継続的にモニタリングし、環境トラブルが生じた際には報告書を発行して、関係者で情報を共有するととともに、適当な対応が完了するまでフォローしています。また、重大なリスクが顕在化、および顕在化が予想される場合には、危機管理規定に基づき、危機管理本部を設置します。

目標と実績

目標と実績は以下の通りです。

2024年の目標	廃棄物排出量（原単位）前年比 ▲1％
2024年の実績	廃棄物排出量（原単位）前年比 ▲5％ ※アメリカ工場解散による影響を含む
2025年の実績	マテリアルリサイクル率前年比 +1％ ※資源循環と廃棄物削減双方の活動を促進するため、マテリアルリサイクル率を2025年の目標として新たに定めました。
中長期目標	マテリアルリサイクルの推進

実績評価と今後の取り組み

当社グループは循環型社会の形成に向けた取り組みを推進しており、2013年には国内外の関係会社を含む23の生産拠点で廃棄物の直接埋め立てを「ゼロ」にしました。現在もこの取り組みを継続しています。

取り組み事例

廃タイヤのリサイクルに向けた取り組み

日本国内では、毎年約1億本、約100万トンの廃タイヤが発生しています。一方で、タイヤの高性能化による廃棄物処理の多様化や不適正な処理による環境負荷の増大、最終処分場の残余容量のひっ迫など、廃タイヤを取り巻く問題は深刻化しつつあります。 この問題解決に寄与すべく、当社グループは、廃タイヤを新たなタイヤによみがえらせる更生タイヤ事業や、廃タイヤのリサイクルに取り組んでいます。