サーキュラーエコノミーへの取り組み

タイヤ事業における循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)構想「TOWANOWA」概要

  • 住友ゴムグループ

持続可能な未来とモビリティ社会の「永遠(えいえん)」、「永遠(えいえん)」を読み換えて「TOWA(トワ)」の発展を支える2つの「輪(WA)」という意味が込められています。
TOWANOWAで目指す姿は、限りある資源を循環させて有効利用するとともに、センシングコアをはじめとした住友ゴム独自のビッグデータ活用により、お客様に新たな価値を提供することで、次世代モビリティ社会をはじめとした持続可能で安全・安心・快適な社会の実現に貢献することです。「Our Philosophy」の具現化に向け、このTOWANOWAでタイヤビジネスに永遠の輪を生み出し、CASE社会の課題解決、サステナブルな世界の実現に貢献し、最高の安心とヨロコビを提供していきます。

「TOWANOWA」詳細ページ
図:TOWANOWA

TOWANOWAでは、バリューチェーン上の各プロセス(「企画・設計」、「材料開発・調達」、「生産・物流」、「販売・使用」、「回収・リサイクル」)で得られるビッグデータを連携・活用するオレンジ色の『データリング』、モノの流れを各プロセスで繋げて循環させ、資源の無駄を排除し、サーキュラーエコノミーの実現を目指す青色の『サステナブルリング』、2つの輪を融合することで、新たな価値を創出します。

サステナブル商品認定制度(自社基準)

住友ゴムグループでは、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の施策の一つである、自社基準による「サステナブル商品認定制度」の運用を2023年から開始しました。
タイヤ、スポーツ、産業品、すべての事業で独自の評価基準での認定を実施しています。評価項目は、サステナブル原材料の使用比率や製造時のエネルギー使用状況、リサイクル性など各商品群で設定します。スタンダードは最低限クリアすべきレベルとして設定、ゴールドはサステナブル商品としての対応がより進んだ商品として位置づけており、2030年には対象の全商品でスタンダード認定を取得することを目標とし取り組みを進めます。
ライフサイクル全般における温暖化対策や環境負荷低減などに貢献する製品を自社認定する仕組みを整えることで、製品開発においてより一層サーキュラーエコノミー型のビジネスモデルへの転換を推進します。

現状の認定率と2030年の認定取得目標

タイヤ認定率(本数比)

2019年8月のタイヤ点検活動の様子

スポーツ認定率(売上比)

2019年8月のタイヤ点検活動の様子

産業品認定率(施工件数比)

2019年8月のタイヤ点検活動の様子

2030年には全商品でスタンダード以上達成を目指します

評価基準の一例

フェーズ 評価項目 取り組み内容の例
企画・設計 軽量化 タイヤ製品軽量化による使用時のCO2排出削減
梱包材の削減による省資源、輸送時CO2削減、廃プラ削減 等
材料開発・調達 材料 サステナブル原材料比率(バイオマス原材料、リサイクル原材料の採用)
生産・物流 エネルギー 製造時の再生可能エネルギー比率
製造時のエネルギー使用量 等
販売・使用 燃費性能 タイヤ転がり抵抗低減によるCO2排出削減
長寿命化 タイヤ耐摩耗性向上による環境負荷低減
回収・リサイクル 仕様 リトレッド対応
環境対応マーク表示・啓蒙
産業品 省資源工法対応

認定スキームは図の通りです。タイヤ、スポーツ、産業品それぞれの商品開発委員会で認定する商品を決定し、年1回開催されるサステナブル商品認定委員会で取締役によって審査、承認されます。この取り組みを通じて、今後商品開発にサステナビリティの要素を組み込む社内体制づくりを推進していきます。

認定スキーム

図:認定スキーム