当社グループでは国内すべての工場(6拠点)と本社・テストコースの8か所で絶滅危惧種、準絶滅危惧種・希少種(動物5種、植物16種)の保全活動に取り組んでいます。
そして近隣への貢献のために、工場で増やしたフジバカマを河川敷に移植したり、オオムラサキを幼稚園児に見学してもらうといった活動に取り組んでいます。
当社グループは、その地域に住むさまざまな生き物が地域固有の自然生態系を構築できるよう、事業所内にビオトープの創出を進めています。白河工場「しらかわの泉」、名古屋工場「ころもの泉」、神戸本社「草創の泉」、宮崎工場「きりしまの泉」、市島工場ビオトープの合計5カ所のビオトープがあります。
各地のビオトープは、従業員が休日を利用して手作りしたものです。地元の方々の協力のもと、地域固有の植物・水中生物などを保全・育成し、地元に還元しています。
絶滅危惧種保全の取り組みの一環として加古川工場で育成、近隣企業への株分けや河川敷での保全を実施している植物「フジバカマ」の観察会を、2019年10月2日に加古川工場・加古川河川敷で実施しました。
観察会には河川敷での保全を共同で行う国土交通省の皆さんや、NPO団体・近隣企業の方々が出席されました。見学会に先立って、日頃から当社の活動をサポートいただいている服部保・兵庫県立大学名誉教授から秋の七種の一つでもあるフジバカマについて講話をしていただきました。フジバカマは新元号「令和」の出典になった万葉集などの古典にも登場し、日本人が古くから親しんできた植物であることもご紹介いただきました。
今後も、地域の方々とともにフジバカマを守る活動を進めていきます。