人材パフォーマンスを高める施策の実行

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基本的な考え方

住友ゴムでは、人材のパフォーマンスを高めるため、個人と組織の両方にアプローチすることが重要と考えています。従業員個人への施策としては、キャリア自律することを支援し、キャリアビジョンに沿ったスキルアップをできる環境を提供すること、組織風土向上施策としては、組織風土の実態をサーベイにより可視化し、各組織が自ら課題設定から解決に向けた取組みを進める支援を進めています。

ガバナンス

戦略・リスクと機会

リスク管理

目標と実績

取り組み事例

社員のキャリア自律支援とスキルアップの取組み

社員の成長サイクルと研修体系

「Our Philosophy」を体現できる人材を育成する為に、また一人一人が成長サイクルを回して自身のキャリアビジョン実現に向けて、主体的に能力開発と自己実現が図れるように、多様な研修施策も準備し、体系化しています。
各年代でのキャリアビジョン研修をベースに、階層別研修やスキルアップ研修、ニーズの多様化に対応すべく様々なe-learningコンテンツ(学び放題)等を通じて能力開発を後押ししています。また今後企業の更なる発展のために必要な、経営人材/グローバル人材/DX人材/イノベーション人材等を育成する為の研修も拡充させていきます。
当社は工場の生産現場で働く従業員も多く、技能系社員に対しても同様に研修体系を拡充させてきています。職場を運営するうえで必要な職場管理の知識/スキルを学ぶ昇格研修のみならず、職場長として職場目標達成に向けてメンバーを率いていくためのマネジメント力や改善スキルを磨く研修では長期にわたって実践も含めた教育を実施しています。

住友ゴムにおける成長サイクル

住友ゴムにおける成長サイクル

企画・技術・事務系社員向け研修体系

企画・技術・事務系社員向け研修体系

技能職・工務職系社員向け研修体系

技能職・工務職系社員向け研修体系

Our Philosophy浸透

当社グループは「Our Philosophy」を2020年に策定してから、従業員への浸透活動を進めてきました。浸透にあたっては、「Our Philosophy」の浸透度を「認知」「理解」「共感」「実践」の4つのフェーズに分け、管理部門、生産部門、海外拠点、国内関連会社など、それぞれの状況・浸透度にあった形で施策を進めています。 
2030年にフェーズ3「共感」の従業員割合80%、全員が「Our Philosophy」を体現できている状態を目指しており、これまで毎年ワークショップ形式のオンライン浸透セミナーを実施してきたこともあり、着実に浸透は進んでいます。 現在は特に工場の技能系従業員、及び海外各拠点への浸透活動に力を入れています。
浸透に向けての施策では、階層別研修や昇格者研修のカリキュラムに「Our Philosophy」を自分事化するセミナーを組み込んでいる他、各拠点独自の浸透セミナーやワークショップ実施に向けてもフォローし、全社で「Our Philosophy」を体現できる人材の育成に繋げていきます。

キャリア支援

従業員が自らのキャリアを描き、挑戦し輝ける機会を創出するため、キャリア支援の施策として、制度・研修・相談の3軸で支援を行っています。
制度としては、キャリアマッチング制度・プロジェクト公募制度・交換留職制度の三つの制度を設けています。キャリアマッチング制度は年2回募集があり、社員は自身のキャリア志向をデータベースに登録できます。データは人事部と関連部門の役員に共有され、双方のミスマッチを減らし、早期の人事異動実現に役立てています。各部門にてプロジェクトを立ち上げたいもしくは増強したいが人材が不足している際などに、全社向けにメンバーの公募を行います。本制度は社内に留まらず、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会など、社外プロジェクトの公募も行っています。
また、相談体制として、2023年からは従業員の自律的キャリア形成を支援するため、社内のキャリアコンサルタントへの相談体制を整備しました。

組織風土向上の取組み

組織風土向上とワークエンゲージメント

当社は、2019年に「Be the Change Project(BTC)」を立ち上げ、組織体質と利益基盤の強化を目的とした全社横断の活動を展開してきました。
組織体質改善では、2024年からは「BTC組織風土チェンジプロジェクト」として活動を進化させています。従来の活動骨太方針である、①挑戦を後押しする環境(制度・風土)、②部門・役職間の壁がなく、オープンな職場、③一人一人がリーダーシップを発揮できる環境、④全社戦略と紐づいた生産性の高い仕事 を継承し、新たに掲げた組織風土のありたい姿「社員のヨロコビとワクワク感で満ちあふれる会社にする」を目指して、各部門が組織の持続的な発展とパフォーマンス向上、及びより良い組織に変化し続ける為の活動を積極的に進めています。
この「組織体質」改善のプロジェクトを進めてきた中で、毎年組織体質アンケート(組織健康度調査)を実施し、課題の明確化と毎年の活動方針策定に反映させてきました。
2025年からは、新たなエンゲージメントサーベイにシフトし、社員のエンゲージメントを高める活動へ進化させていきます。

<グローバルの拠点の取り組み>
ブラジル拠点では、浸透活動の一つの事例として「Bad News First/Fast」の実行をマネジメント層からチームメンバーに推奨しています。人事評価では、部門間で連携し達成すべきKPIによる実績評価と理念に則った行動評価を組み合わせた仕組みを導入。さらに、9Boxを用いて、Our Philosophyに沿った姿勢をポテンシャル評価とすることで中長期的な人材登用やローテーション検討に活かしています。また、日常の活動や行動を称賛するための仕組みとして「Muito Obrigado」カードを導入し、上司や同僚から謝意を伝えるとともに、四半期毎に対象者を集め、会社として事例共有の場を設けています。