製造資本

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設備投資について

当社グループでは、設備投資について、原則的にグループ各社が個別に中期的な需要予測、生産計画、利益に対する投資割合等を勘案し、個々に策定しており、重要な計画等に際しては、当社が中心となりグループとしての最適化等を中心に調整を図っています。
2019年度は主に、タイヤ事業におけるトルコ工場、タイ工場、中国工場など、海外工場の高付加価値商品を中心とした生産設備の増強など、581億円の設備投資を実施しました。設備投資等の資金は主として、自己資金および借入金により充当しています。

設備投資額の推移(億円)

設備投資額の推移グラフ

生産体制について

タイヤ事業

グローバル最適生産体制の確立

タイヤ事業におけるグローバル生産体制の展開は、1997年のインドネシア工場をスタートとして、2004年に中国・常熟工場、2006年にタイ工場、2012年に中国・湖南工場と生産拠点を順次拡大してきました。最近では、供給体制の更なる強化を図るため、現在、タイ工場を世界最大級の工場へと拡張を進めているほか、2013年にはブラジル工場、南アフリカ工場、2015年にはトルコ工場での生産を開始、またアメリカ・ニューヨーク州の米国工場を当社グループ工場として取得するなど、生産設備の拡大・充実に向け、着実に歩みを進めています。
海外でのタイヤ生産量は、2012年から2019年で78%増加し、タイヤの海外売上収益比率も50.8%から66.9%へ増加しました。

2012年→ 2019年の変化

新興国市場への進出

現在新興国を中心としたグローバルな自動車需要の拡大に伴い、世界のタイヤ需要は年々着実に拡大しています。当社グループでは、2011年時点で合計約10%(中国を除く)である新興国市場での販売比率を、2020年には20%に引き上げることを目標として取り組んでいます。
具体的には、ブラジル工場を2013年10月に、トルコ工場を2015年6月に稼働させたほか、アポロタイヤ南アフリカ社より買収した南アフリカ工場を2013年12月より当社グループ工場として稼働開始しました。また、ロシア、インド、オーストラリアでは販売会社を設立し、順調に生産能力、販売網の拡大を続けています。

欧米事業の拡大

2015年のグッドイヤー社とのアライアンス契約および合弁事業の解消により、欧州・北米事業でのさまざまな制約がなくなり、より柔軟で積極的な事業展開が可能となりました。
北米ではアライアンス契約解消によって取得した米国工場、欧州ではトルコ工場を活用して高性能タイヤの供給能力の強化、商品ラインアップの強化を図り、欧米事業の拡大にグループ一丸となって全力で取り組んでいきます。

スポーツ事業

優れた生産技術と従業員の創意工夫で、ユーザーの信頼に応える

当社は1930年に国産ゴルフボール・テニスボールの製造を開始しました。現在、ゴルフでは、スリクソン・ゼクシオなど、スポーツ事業の主力となるゴルフボールを、市島工場(兵庫県丹波市)とインドネシア工場で製造。また、製造子会社であるダンロップゴルフクラブ(宮崎県都城市)ではゴルフクラブを製造しているほか、お客様の多様なニーズに応えるカスタムクラブも手掛けています。
テニスではフィリピンとタイにテニスボール工場があり、全豪オープンや、ATPの主要大会にも使用されているボールを製造しています。

産業品他事業

医療用精密ゴム部品事業の生産能力強化

成長商材である医療用精密ゴム部品事業において、2000年泉大津工場にて医療用ゴム栓の生産を開始して以降、2010年には加古川工場、2015年スイス工場、2017年はスロベニア工場と拡大を続け、グローバルな生産体制を展開しています。

TOPICS

タイヤの生産性向上に向けた協業

当社と日立製作所、PTCジャパンは2019年10月、AI、IoTプラットフォームを活用した高品質・高効率の生産を実現するタイヤ生産システムをグローバルに構築するための本格的な協業を開始しました。
具体的には、製造現場内のデータの可視化やAI解析の活用により、スピーディーな意思決定による高品質・高効率生産を実現します。
今後はこのシステム導入を順次進め、2025年までに国内外にあるすべてのタイヤ工場(12拠点)への導入を完了する計画です。

AI・IoTプラットフォームを活用した高品質・高効率の生産システムの導入イメージ図
AI・IoTプラットフォームを活用した高品質・高効率の生産システムの導入イメージ図