多様性の尊重・推進の取り組み

多様性の尊重

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムでは、誰もが自分らしく活躍できる企業を目指し、理解促進・啓発活動や制度・規定の改善など、さまざまな取り組みを行っています。

セクシュアル・マイノリティに関する取り組み

LGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティ(以下LGBTQ+)の方々がより自分らしく働ける職場づくりを実現するため、各種取り組みを行っています。トップコミットメントでの方針発信をはじめ、住友ゴムグループ全社員の行動規範となる「企業行動基準」内“Ⅰ-2 人格 ・ 個性の尊重”にて、性的指向・性自認を尊重されるべき個性、人格として明記しています。種々取り組みが評価され、2022年11月に「PRIDE指標」の「ゴールド認定」を取得しています。

企業行動基準(PDF 5,107.4KB)
PRIDE指標 ゴールド認定

制度・ガイドライン

  • 同性パートナー登録規程の設置 同性パートナーの慶弔休暇等、一部人事制度の適用
  • 会社保養所や団体保険の受取等、一部福利厚生制度を同性パートナーへも適用
  • 健康診断や更衣室利用等、トランスジェンダーの従業員本人の希望する性にて対応する
  • D&I担当者へ繋がる社内相談窓口の設置、また、外部業者を窓口とした社外相談窓口の設置

理解促進・啓発活動

  • LGBTQ+に関する取り組み部門横断・公募型プロジェクトチームを設置、活動展開
  • 全役員、管理職対象にLGBTQ+に関する理解向上研修を実施
  • 一般正社員対象にLGBTQ+に関する公募型セミナーを実施
  • 社内で理解促進のための動画を作成し、社内施設やイントラネット上で配信
  • LGBTQ+に関する基礎知識や、当事者の方が利用できる制度などをまとめた「LGBTQ+ハンドブック」を発行、社内での展開
  • LGBTQ+について学び理解を深めるeラーニングを全社で展開
  • 外団体のAllyプロジェクトへの参画(※Ally/アライ LGBTQ+を積極的に支援する仲間、同盟)
  • 社内D&I情報発信キャラクター、「チャボ」のPRIDEバージョンを作成し社内外PRにて活用
当社D&I情報発信キャラクター「チャボ」PRIDEバージョン
当社D&I情報発信キャラクター「チャボ」PRIDEバージョン

アンコンシャスバイアス理解・啓蒙への取組

アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)への気づきは、多様性ある組織づくりの土台となります。当社では、アンコンシャスバイアスを理解し、自己の言動を意識して見つめなおす活動を2019年から継続的に展開しています。2022年には企業行動基準にもアンコンシャスバイアスに関する記載を追加しました。

主な取り組み

  • 役員、管理職、一般正社員を対象に、アンコンシャスバイアスに関する研修を実施
  • アンコンシャスバイアスに関する解説、啓発動画を作成、社内イントラで展開

外国籍社員への取り組み

D&Iプロジェクトのひとつとして外国籍社員活躍推進プロジェクトを立ち上げ、外国籍社員に向けて2019年に実施したアンケート結果を踏まえ、日本語教育の開始や、英文での社内資料の展開等取り組みを進めています。また、2023年より、外国籍社員有志によるERG(Employee Resource Group)がスタート。外国籍社員なではの悩みを共有し、会社への提言につなげる場にもなっています。
今後も定期的なアンケート実施により課題への対応を進め、すべての社員にとってより働きやすい環境づくりを目指します。

グローバル推進

社内情報発信、情報検索の強化

  • 住友ゴムグループ

2022年3月、D&Iに関する社内情報発信ページをWEB社内報内で新設し、社内でのD&Iに関する情報発信や理解促進を積極的に行っています。併せて、2019年10月より、社内イントラネット内にダイバーシティ&インクルージョン/働き方改革について専用ホームページを設置、考え方や施策内容、取組み状況、トップコミットメント等体系立てて発信しています。
またダイバーシティ&インクルージョンの情報発信強化や、人事制度の活用を進めるため、情報検索手段としてチャットボットを社内イントラネットに2019年に設置し、継続して情報検索内容の改善を進めています。
本チャットボットの利活用を進めるため、情報発信キャラクター「チャボ」を作成し、社員がチャットボットを利用するほど成長するため、社員が愛着をもって継続して利用・育成していただけるようにしています。
また2020年度は、チャボによるD&I講座の動画を継続的に配信し、「社内報アワード2021※」のIC(インターナルコミュニケーション)キャラクターグランプリで最優秀賞を受賞しました。2021年度はチャボによる社内情報発信が多角的に増加し、D&Iや人事部情報発信時のキャラクターとして社内で認知が進み、合わせてD&Iや人事制度関連情報の周知に繋がっています。

ウィズワークス株式会社主催

情報発信キャラクター「チャボ」
情報発信キャラクター
「チャボ」

雇用の多様性の確保

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループは、「多様な人材を活かし、自身の能力を最大限に発揮させることができる会社」を目指しています。
外国人採用、キャリア(中途)採用、定年退職者の再雇用、障がい者雇用、海外法人現地社員の幹部登用、非正規従業員の正社員登用などを推進し、自身の能力を活かせる採用形態の多様化やコース別人事制度のコース変更など、多様な雇用環境の整備を進めています。
多様な人材が輝ける風土を醸成し、業務効率化推進により時間を生み出しイノベーションを創出することで、全従業員の幸せと企業価値向上へとつなげていきます。

従業員数男女別内訳
(住友ゴム工業単体)

従業員数男女別内訳(住友ゴム工業単体)グラフ

1月1日現在

年齢別従業員数(住友ゴム工業の正規社員)

2021年 2022年 2023年
女(名) 男(名) 総計(名) 女(名) 男(名) 総計(名) 女(名) 男(名) 総計(名)
30歳未満 136 1,064 1,200 146 1,149 1,295 148 1,246 1,394
30〜50歳 397 3,413 3,810 412 3,432 3,844 425 3,430 3,855
50歳以上 122 1,344 1,466 143 1,388 1,531 163 1,436 1,599
総計 655 5,821 6,476 701 5,969 6,670 736 6,112 6,848
平均年齢 40.3 40.6 40.5

各年1月1日時点

従業員構成
(住友ゴム工業の正規社員)

2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
新規雇用数(名) 322 355 427 283 557 518
新規雇用率(%) 5.9 5.8 6.7 4.4 8.3 7.6
離職者数(名) 212 231 204 222 243 300
離職者比率(%) 3.9 3.8 3.2 3.4 3.6 4.3
外国籍従業員数(名) 27 29 32 33 36 37
外国籍従業員比率(%) 0.4 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5

障がい者の積極採用

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループでは、さまざまな部門で障がいのある方が活躍しています。関係機関と連携しながら積極的に採用活動を展開し、一般事務に加え、工場での軽作業など適性を考慮して配属先を広げています。また、障がい者用のトイレやエレベーターの設置、カードリーダーを置く位置の高さに配慮するなど、行政の障がい者用基準を採用した働きやすい環境整備にも努めています。
2022年度の雇用率は2.39%と基準をクリアしていますが、今後も引き続き、精神障がい者雇用の義務化や雇用率引き上げなどの動向を踏まえつつ、より障がいのある方が働きやすい環境を整備し、積極的な雇用を推進していきます。

障がい者雇用率
(特例子会社の従業員含む)

障がい者雇用率(特例子会社の従業員含む)グラフ

2022年6月1日現在

定年退職者の再雇用

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループでは1990年度より定年再雇用制度を開始しています。また2013年度からは目標管理制度の運用を開始しました。2022年度からはジョブ型の要素を取り入れ、成果責任の明確化、業務とマッチした処遇がなされるような制度となっています。

定年退職者の再雇用人数と雇用率

定年退職者の再雇用グラフ

多様な働き方のための環境整備

  • 住友ゴムグループ

多様な人材が輝ける風土を醸成し、業務効率化推進により時間を生み出しイノベーションを創出することで、全従業員の幸せと企業価値向上へとつなげていきます。 2019年から継続して個人の個性を尊重し、自由な発想や自律的な思考が生まれやすい職場風土づくりなどの一環で、オフィスでの服装自由化を実施しているほか、一部フリーアドレスを実施し、コミュニケーション活性化に取り組んでいます。

オフィスでの服装自由化を促進

  • 住友ゴム

当社は、個人の個性を尊重し、自由な発想や自律的な思考が生まれやすい職場風土づくりなどを目的に2020年1月からオフィスでの服装自由化を実施しました。
現在は多くの従業員がTPO(時と場所、場合)を踏まえつつ、カジュアルな服装・フォーマルな服装を自ら自由に選択しており、モチベーションアップや生産性向上に繋がっているとの声も挙がっています。

服装の自由化により、職場の雰囲気が明るくなりました
服装の自由化により、職場の雰囲気が明るくなりました

フリーアドレス、在宅勤務の採用

当社では、一部の事業所において、従業員間のコミュニケーション活性化や省スペース化を目的としたフリーアドレスの採用や、集中して業務に取り組むことができる専用ブースの設置等、オフィス環境づくりを行っています。併せて、従業員が業務に応じて働く場所を柔軟に選択し生産性向上やイノベーション創出に繋げることができるよう、在宅勤務環境の整備を行っています。
今後も多様な従業員がより創造的に、柔軟に働くことのできるオフィス環境整備を順次進めてまいります。