女性活躍推進の取り組み

Kindness[ダイバーシティ&インクルージョン推進]

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女性の活躍推進

  • 住友ゴムグループ

D&I推進のなかでも女性活躍は特に重点課題として認識しており、キャリア分断をフォローする仕組みや女性リーダー育成のための制度の打ち出しを行い、取り組みを進めています。 全社アンケートから女性活躍への課題を抽出し、主にキャリア意識の育成、両立支援、風土の醸成/相互理解促進の3つの分野に取り組んでいます。キャリア意識の育成とともに女性リーダーを育てるため、2021年にメンター制度を開始。両立支援ではキャリアの分断を防ぐためのキャリア面談の充実や制度理解の促進、男性育児参画の推進に力を入れて取り組んでいます。またアンコンシャスバイアスへの理解浸透も合わせて、対象者を含むすべてのメンバーが働きやすい風土の醸成を進めています。

女性活躍推進のための取り組み

メンター制度

女性リーダー育成を目的として2021年に開設しました。キャリアに悩む社員(メンティ)の相談を他部署の先輩社員(メンター)が受けることで、アドバイスを通して今後のキャリアのイメージをより明確にしてもらうことを狙いとしています。社内のメンター育成のため、社外メンターによるメンタリングやスキル研修絵を実施した後、社内でのメンティ相談を受けるというサイクルをつくり、徐々にメンターメンティ共に対象層を拡大していく計画で進めています。

男性育児参画の推進

住友ゴムでは男性の育児参画が女性活躍および多様な社員が働きやすい職場・風土づくりに重要な役割を果たすと考えています。男性の育休取得推進に取り組んでおり、2022年の社長以下役員と全管理職へ向けた企業倫理講演会を皮切りに、2023年には一般層へも男性育休とD&I・生産性高い組織の関わりについての研修を展開し、理解促進・啓蒙を続けています。社長筆頭に、部下・自身のワーク・ライフ・バランスを実現するマネジメントが出来るボスとなるためにどう行動していくかをコミットする“イクボス”宣言を管理職が行いました。また、D&I推進に積極的な“イクボス”を社内報で取り上げるなど、明るい風土醸成に取組んでいます。2023年は、社内制度利用も含んだ男性育休取得率100%を目指します。

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両立支援マニュアル

育児や介護など、ライフイベントと仕事の両立に悩む社員への一助となるために、両立支援マニュアルを作成しています。育児編については、本人、配偶者などの当事者に向けてのマニュアルに加え、上司に向けてのマニュアルも作成しています。また、嘱託・契約社員の方も安心して各種制度を利用できるよう、嘱託・契約社員向け両立支援マニュアルを作成しています。妊娠出産から育休、復帰後、各フェーズで利用できる制度や、評価や目標管理など職場での対応、ちょっとしたコラムや先輩パパママの経験談など、当事者、上司それぞれへの応援と啓発を発信しています。

役員の教育

D&I推進において、トップによるコミットメントが非常に重要と考え、社長以下役員への教育、対話や提言の機会を積極的に設けています。例年社長、役員、全管理職対象に実施している企業倫理講演会では、2020年にアンコンシャスバイアス、2021年にLGBTQ+、2022年には男性育休をテーマに講演会を実施しました。2023年3月には社外取締役・社外監査役により社長以下役員に向けて女性活躍推進の重要性、取り組みについての勉強会とディスカッションを行いました。そちらに続き2023年4月には、社長と女性部長により対話会を実施し、当社の女性活躍の課題や取組みへの提案について率直にトップと従業員が語り会う場としました。

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仕事との両立を支える勤務制度の拡充

  • 住友ゴムグループ

仕事にメリハリをつけ、家庭との両立を支援するため、時間外労働の削減や有給休暇付与日数増加・取得を推進するとともに、育児・介護に配慮した多様な働き方の導入を進めています。 出産した女性従業員の育児休業取得率は100%であり、また2022年は19.9%の男性従業員が法定育児休業を取得しました(昨年比4%像)。

次世代育成支援対策推進法に基づき2009年度にタイヤ業界初の「くるみん」認定企業となって以降は、継続して子育てサポートに取り組んでいます。2020年には女性の活躍推進に関して取り組みの実施状況が優良な事業主に対して厚生労働大臣から与えられる「えるぼし」3段階目の認定を受け、2023年3月には兵庫県・神戸市共同にて設立された、女性活躍や多様な働き方に積極的に取り組む企業等を認定する「ひょうご・こうべ女性活躍認推進定(こうべミモザ)」の「ミモザ企業」認定を受けました。また、介護に関する相談窓口を社外に設置し、毎年定期的にテーマを変えて介護セミナーを実施するなど介護面でのサポートも拡充しています。

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厚生労働大臣が定める
認定マーク「えるぼし」(3段階目)
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兵庫県・神戸市共同で定める
「ひょうご・こうべ女性活躍推進認定(こうべミモザ)」

多様な働き方を支える各種勤務制度の改善

近年の社会環境の変化に伴い、当社でもさまざまな働き方に対応した制度、仕組みを導入、改善に取り組んでいます。今後も従業員の声を聞きながらより良い働き方を模索していきます。

在宅勤務制度

多様な働き方の一つとして定着してきた在宅勤務トライアルを2022年に本制度化。出社日数下限は4日で、部門と調整・相談のうえ、柔軟な働き方を可能としています。

育児休業

当社では、子が2歳になるまで育児休業の取得が可能です。また、分割での取得も認めています。男性育休推進のための取り組みとして、育児と仕事との両立支援マニュアルを発行するとともに、子どもが生まれた従業員とその上長に対して育休取得を推奨するメールを人事より発信しています。

短時間勤務の柔軟な利用

短時間勤務の規定を見直し、フルタイム勤務と短時間勤務を柔軟に行き来できる制度へと変更。ライフステージに合わせて、より柔軟な働き方が選択できるようになりました。

生活支援積立休暇制度

当社では、積み立てた有休休暇を時間単位で育児や介護、通院等に利用することが可能です。

子の看護休暇の時間取得化

当社では子の看護休暇を有給としており、法改正に伴い、これを時間単位で取得できるようにしました。

海外転勤帯同休職制度

配偶者の海外転勤への帯同期間、1回につき1年休職することができる制度です。合理的な事由があると認められた場合、最大4回までの延長、最大5年間休職することができます。

育児休業・短時間勤務・介護休業・活用者数(住友ゴム単体)

2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
育児休業取得率 男(%) 2.1 2.3 3.8 5.4 15.0 19.9
女(%) 100 100 100 100 100 100
短時間勤務
※該当年度新規取得者
男(名) 1 1 2 0 0 0
女(名) 14 15 22 17 20 20
介護休業 男(名) 2 2 2 0 2 1
女(名) 0 1 0 0 0 0