Ecology[循環型社会の形成]
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
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ダイオキシン類 | 45 | 22 | 21 | 2.6 | 1.0 | 0.7 |
住友ゴムグループは、PCB特措法注2に基づき、PCB含有機器として変圧器、コンデンサ、安定器などを、名古屋工場などの国内工場や、国内関係会社で保管し、行政へ報告しています。
2022年の廃棄処分実績は変圧器3台、安定器1,245台でした。
2022年末時点のPCB含有機器の保管数量は、低濃度の変圧器等の機器7台、安定器2台です。
このうち、安定器2台は、2023年3月に処分済で、低濃度含有機器7台につきましては処理期限の2027年3月31日までに計画的処理を行っていきます。
注1PCB:ポリ塩化ビフェニルの総称。水に溶けない、化学的に安定、絶縁性が良いなどの理由で変圧器、コンデンサの絶縁油として使用されていたが、人の健康・環境への有害性が確認され、分解されにくく、広範に環境中に残留していることが知られています。
注2PCB特措法:「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」2001年に施行。2012年、2016年に改正されました。
世界的な水資源の不足に対応するため、水使用量削減に取り組んでいます。
住友ゴムグループ全工場の水使用量は5.0%(対前年比)、排水量は17.2%(対前年比)減少しました。
継続して、各拠点での各生産工程の使用量最適化やWRI※ Aqueduct、Water Risk Atlasの水リスク評価を用いた対応策を進めていきます。
※WRI:World Resources Institute(世界資源研究所)
住友ゴムグループでは、取水量の削減活動に取り組んでいます。グループ全体の、新ゴム消費量を分母とする取水量原単位を、2025年度までに2016年度対比で9.0%削減することを目標としています。
( 千m3 )
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||
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総取水量 | 13,623 | 13,269 | 12,432 | 12,875 | 11,318 | |
地表水 | 1,904 | 2,529 | 2,689 | 1,906 | 1,204 | |
汽水地表水・海水 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
地下水(再生可能) | 4,938 | 3,980 | 3,642 | 4,207 | 4,116 | |
地下水(非再生可能) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
随伴水・混入水 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
第三者の水源 | 6,761 | 6,760 | 6,101 | 6,762 | 5,998 |
※2020年より地表水と第三者の水源を分離しました。
※集計範囲を変更したため数値に変更があります。
当社は、世界的な水資源のひっ迫に対応するため、2050年度までに全世界26工場で工場排水の100%リサイクルを目指し、水使用量の削減に取り組みます。また、排水処理装置の設置による排水の浄化に努めています。
なお、排水の水素イオン濃度指数(pH値)・生物化学的酸素要求量(BOD濃度)・浮遊物質(SS濃度)などの水質に関する項目については、定期的に測定し管理しています。
( 千m3 )
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||
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総排水量 | 10,142 | 10,195 | 10,286 | 10,481 | 9,834 | |
地表水 | 8,267 | 8,348 | 8,739 | 8,637 | 8,147 | |
汽水地表水・海水 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
地下水 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
その他組織への排水 | 1,875 | 1,847 | 1,547 | 1,844 | 1,687 |
※関係会社及び海外工場の一部は水使用量からの推定値を含む、2020年より地表水と第三者の水源を分離しました。
※集計範囲を変更したため数値に変更があります。
工場別排水データは各工場のページに掲載しています。
製造拠点のサステナビリティへの取り組み住友ゴムグループの事業活動は、原材料の生産や製品の製造工程で水を利用しており、水資源の適切な管理は重要な事業課題として長期方針の項目の一つとしています。
住友ゴムグループでは、水リスクを評価するツールとして世界資源研究所(WRI)が提供するWRI Aqueductによる従来の方法に加えて、法令や取水制限といった項目別の独自基準で事業所のリスク評価を実施しています。
当社の主要生産拠点を対象にリスク評価を実施し、リスクの高い拠点を決定し、具体的な対策に取り組んでいきます。
住友ゴムグループでは、世界的な水資源のひっ迫に対応するため、取水量の削減活動および排水のリサイクルに取り組んでいます。トルコ工場では、2020年夏に住友ゴムグループで初めて、工場排水の100%リサイクルを達成しました。
2004年10月、自主調査で敷地土壌からテトラクロロエチレンなどの有害物質が環境基準を上回って検出された事実を加古川市に届け出ると同時に、近隣の皆様への説明会を実施しました。
その後は、汚染土壌の除去、継続的な汚染地下水の浄化、在来微生物の働きを活性化させるバイオ浄化に取り組んで、汚染の封じ込めを行っています。
これまでの経過観察により、汚染物質の工場敷地外への拡散はなく、さらに残存範囲がかなり絞り込めていることがわかりました。そのため定期的に地下水をサンプリングし、汚染状況の継続的監視を行っています。
(2015年までの継続監視点は0.01mg/l未満で安定しているため、2016年に隣接部の汚染地点を新たに継続監視点として設定 基準:0.01mg/L以下)
( mg/L )
2021年 3月 |
2021年 6月 |
2021年 9月 |
2021年 12月 |
2022年 3月 |
2022年 6月 |
2022年 9月 |
2022年 12月 |
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継続監視点における濃度 | 0.012 | 0.001未満 | 0.001 | 0.001未満 | 0.001未満 | 0.002 | 0.001未満 | 0.001未満 |